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失政

派遣を解雇する企業を悪者にするマスコミ論調ですが、
何とも納得いきません。契約違反あるいは派遣法に
違反した解雇であれば別ですが。

もちろん法律を順守しているといって褒められることを
しているわけではありませんが、だからといって
情緒的悪者に仕立てあげていいものでもない。

この根本は派遣法を改正した政府が原因です。
これは失政ですよ。

政府の戦略は、為替を円安に誘導・維持すると同時に、
派遣法を改正して輸出企業に労働力を供給することで
景気を維持することでした。

欧米やBRICsの景気がいい間はそれが成功していました。
安い円が流出して、世界に資金を供給していたわけです。
(ですからその点では、我々は原材料の投機的高騰を
責めることはできない。)

バブルがはじけることでその戦略が破綻しました。
そのバブルの一部は日本の戦略の結果です。
(ですから今の円高は、流出していた円が
戻ってきているだけで、日本経済が強いわけではない)
サブプライムという不可抗力があったにせよ、
日本政府の戦略が破綻したわけです。

マスコミはなぜそれを主張しないのか?
まあ、何も期待していませんが。

それから私の基本スタンスは自己責任ですが、
今回はちょっと違います。
日本戦略の一端を担った派遣労働者に対して、
政府は全力で報いるべきと思いますよ。


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コメント

こんばんは。

ボクも雇用側の責任ばかりを問うような姿勢にはちょっと同意できません。
雇用側も株主に責任を問われる立場ですし。

恥ずかしながら、派遣法に関してはよく判らないのですが。

> 失政
ですか。
一時的には効果があったのですかね?
だとすると引き際を見誤ったとも言えます?

> マスコミ
相変わらずですよね。
近眼の祭り好き、といったところでしょうか。

> 政府は全力で報いる
これは困っている方々に対する保障と、今後のための法改正でしょうか。
派遣法が改正されると雇用側の負担が増えるのですよね?
となるとやはり労働者に厳しい状況は変わらないのでしょうか?

企業の体力のあるうちに、良い方向に動き出すと良いのですが。

投稿: asn? | 2008/12/24 23:05

asn?さん、こんばんは。

派遣は、以前は13業種に限定されており自動車製造には派遣できませんでした。

労使間の雇用関係が硬直化すると企業業績の悪化につながる可能性があるのは、米国Big3を見ればわかります。正社員の解雇が難しい(=硬直化しやすい)日本で緩衝材の役割を担ったのが契約社員や現行派遣法の派遣社員です。

私はそれが必ずしも悪いとは思いません。その点では派遣社員や契約社員を一方的に正規社員化しろという主張には同意しません。

派遣・契約社員を認めないなら、正社員の解雇を容易にすべきです。つまりバブル崩壊時のリストラの嵐の再来です。企業に雇用・業績・景気の維持をすべて求めるのは酷というものです。

いずれにしても選択した社会構造に応じた不景気時の解雇対策も必要と思います。

米国の自己責任型でいくのか、北欧やオランダの高福祉型で行くのか、前者はハイリスクハイリターン、後者は高税率です。

投稿: savoy | 2008/12/25 23:22

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